大企業と比べると「安定しない」「忙しい」という印象を持たれがちなスタートアップ。しかし実際には、キャリアを長期的に見たとき、スタートアップでの経験は市場価値を飛躍的に高める力を秘めています。
ここでは、スタートアップで得られる3つの汎用スキルと、それがなぜキャリアアップにつながるのかを解説します。
1. 課題発見・解決力 —— 「答えがない中で考える力」
スタートアップでは、明確なマニュアルや前例がない中で物事を進める場面が多くあります。
新しいサービスを立ち上げるとき、誰もやったことのない課題に直面する。そんな状況では、「どうすれば解決できるか」を自ら考え、試し、修正する力が求められます。
この「課題発見・解決力」は、どんな業界でも活きる汎用スキルです。
特に近年のように変化の激しいビジネス環境では、既存のやり方に固執せず、自ら仮説を立てて行動できる人材が高く評価されます。
スタートアップの環境は、まさにその力を鍛える最前線。小さな課題を自分で見つけ、改善し続けることで、自然と“問題を構造的に捉える思考力”が身につきます。
2. マルチタスク実行力 —— 「一人で何役もこなす柔軟さ」
スタートアップでは、役割の線引きが曖昧です。
営業、マーケティング、カスタマーサポート、採用……一人のメンバーが複数の業務を兼務することも珍しくありません。
その分、仕事の幅が広がり、短期間で多様なスキルを習得することができます。
これは「マルチタスク実行力」と呼べるスキル。
限られたリソースの中で優先順位をつけ、スピーディに実行する力です。
この力は大企業に転職したあとも重宝されます。なぜなら、組織が大きくなるほど、部署間の連携やスピード感の調整が課題になるからです。
スタートアップ出身者は、全体を見渡しながら自律的に動く力を備えているため、どんな環境でも“推進役”として評価されます。
3. オーナーシップ思考 —— 「自分ごととして仕事を動かす力」
スタートアップでは、組織の“歯車”ではなく、事業の“当事者”として仕事に向き合うことが求められます。
自分の行動が事業の成果に直結するため、「どうすればもっと良くできるか」を常に考える習慣が自然と身につきます。
この意識の根底にあるのが、「オーナーシップ思考」です。
オーナーシップ思考とは、会社の一員としてではなく、自分が事業の一部を担う“経営者マインド”で考える力のこと。
このマインドを持つ人は、どんな組織に入っても受け身にならず、主体的に価値を生み出すことができます。
「言われたことをやる人」から「価値を創り出す人」へ。
その転換こそが、市場価値を高める最大のポイントです。
スタートアップ経験は“キャリアのブースター”
スタートアップでの仕事は確かにハードかもしれません。
しかし、短期間で多様な経験を積み、「課題発見・解決力」「マルチタスク実行力」「オーナーシップ思考」という3つの汎用スキルを磨ける環境はそう多くありません。
これらのスキルは、次のキャリアでも通用する“ポータブルスキル”です。
事業会社への転職、フリーランス、起業など、どんな方向に進んでも役立ちます。
スタートアップは「不安定」ではなく、「自分の市場価値を高める最短ルート」なのです。
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