「MBA卒業後のキャリアはコンサルや外資系企業」というイメージが強いですが、近年はスタートアップがMBA人材を積極的に採用する動きが広がっています。特にシリーズB以降の成長フェーズにある企業では、MBAホルダーの持つ知見やスキルが欠かせません。
本記事では、スタートアップがMBA人材を求める理由を、スキル面・組織面・事業成長面から解説します。
5つの理由
1. 戦略立案と実行を兼ね備えた即戦力
スタートアップは常に新しい市場や事業機会を模索しています。MBA人材はケーススタディや経営理論を通じて、
- 市場分析(Market Analysis)
- 戦略立案(Strategy Formulation)
- KPI設計と実行(Execution & Measurement)
を体系的に学んでおり、戦略を考えるだけでなく、実行まで落とし込む力を持っています。
2. ファイナンスと資金調達の知見
スタートアップにとって「資金調達」は事業継続の生命線です。MBAではコーポレートファイナンス・会計・投資家向けピッチなどを学ぶため、
- 資金調達のストーリーテリング
- 投資家とのコミュニケーション
- 財務モデル構築
などで即戦力となります。実際にベンチャーキャピタルやPEファンド出身のMBA人材は、CFO候補としても重宝されています。
3. 組織拡大フェーズでのマネジメント能力
創業初期は少人数でも回りますが、社員が30名、50名、100名と増えるにつれ、組織マネジメントの壁が生まれます。
MBA人材は、
- リーダーシップ理論
- チームビルディング
- 組織行動学(Organizational Behavior)
を体系的に学んでおり、成長痛を乗り越えるためのマネジメント人材として期待されます。
4. グローバル展開を支える国際的なネットワーク
海外MBA取得者は、多国籍の同級生・教授とのネットワークを持っています。スタートアップが海外市場を狙う際、
- 海外拠点立ち上げ
- クロスボーダーM&A
- 外国人採用
でMBAネットワークが大きな武器になります。
5. スタートアップにとっての「経営の右腕」としての役割
スタートアップのCEOは、事業開発・営業・投資家対応など多忙です。MBA人材は「経営の右腕」として、CEOの意思決定を支え、時には事業責任者やCOO的な役割を担うこともあります。
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まとめ|“資格”を“海外で使えるスキル”に変えるには?
スタートアップがMBA人材を求める理由は、
- 戦略と実行を兼ね備えている
- ファイナンス・資金調達に強い
- 組織拡大フェーズでのマネジメント力
- グローバルネットワークを活かせる
- 経営者の右腕として成長を加速させる
という点に集約されます。
スタートアップは不確実性の高い環境ですが、だからこそMBA人材の持つ分析力・マネジメント力・国際感覚が強く求められています。
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