スタートアップ転職を考える人の中には、「未経験でも挑戦できるのか?」という不安を抱える方が多くいます。結論から言うと、未経験からのスタートアップ転職は十分に可能です。ただし、大企業のように明確な研修制度や役割分担が整っていないケースが多く、入社後にギャップを感じやすい点には注意が必要です。
そこで本記事では、未経験からスタートアップへ転職する際に、応募前に必ず確認すべき5つのポイントをまとめました。
求められる役割の広さを理解しているか?
スタートアップは少人数で事業を進めるため、一人が担う役割が大企業よりも広くなりがちです。
例えば、営業職で入社したとしても、
- 企画(営業資料作成、提案方法の改善)
- カスタマーサクセス(導入後のフォロー)
- マーケ補助(リード獲得のサポート)
など、職種をまたいだ業務が求められることは珍しくありません。
つまり、未経験でも挑戦できる一方で、「決められた仕事だけをやりたい」という志向とは相性が良くないのがスタートアップの特徴です。
スキルより“伸びしろ”を見られることを理解しているか
スタートアップでは、即戦力よりも「伸びしろ」「変化対応力」「学習の速さ」が重視される傾向があります。
特に未経験応募の場合、次のようなポイントが評価されます。
- 新しい知識やツールを自走してキャッチアップできるか
- 過去のキャリアで“仕組みづくり”“改善”などの経験があるか
- 事業やプロダクト理解に対して主体的な姿勢があるか
- 自分の成長と会社の成長をセットで捉えられるか
スタートアップは変化が激しく、正解が変わることも多いため、不確実な状況を楽しめるかどうかも大きな評価軸になります。
社員数・フェーズによるギャップを理解しているか
「スタートアップ」とひとくくりにしても、10名以下のシード期と、300名規模のシリーズCでは働き方が大きく異なります。
▷ シード・アーリー(1〜30名)
- “全部やる”覚悟が必要
- プロセスが整っていない中で自律的に動ける人が合う
- 未経験歓迎だが、成長速度が求められる
▷ ミドル(30〜100名)
- 職種ごとの専門性が求められ始める
- OJT環境やプロセスが整い始める
- 未経験でも役割が比較的明確になりやすい
▷ レイター(100名〜)
- 大手並みに制度が整備されているケースも
- 専門性採用の傾向が強く、未経験枠は少なめ
未経験でチャレンジするなら、アーリー〜ミドルのフェーズが最もフィットしやすいと言えます。
本気で向き合える“志望動機”があるか
スタートアップは、事業内容やミッションへの共感が重視されます。
採用側は「なぜ未経験なのに、わざわざ当社なのか?」を必ず確認します。
次の点は、応募前に言語化しておく必要があります。
- その事業のどこに共感しているのか
- なぜ今スタートアップで働きたいのか
- 過去の経験のどこが活きるのか
- 入社後、どのように貢献できるか
抽象的ではなく、事業の課題やユーザー視点に踏み込んで語れるかが選考通過の大きなカギになります。
「給与・安定性」より成長環境を選べるかどうか
スタートアップの年収は、
- 成長フェーズ
- ファイナンス状況
- 職種
などによって大きく変動します。
特にアーリー期の企業では、大手より年収が下がるケースもあるため、給与だけを軸にしてしまうとミスマッチが起こりやすくなります。
一方で、スタートアップには
- 事業づくりに携われる
- 汎用スキルが早く身に付く
- 年収アップのスピードが速い
- キャリアの可動域が広がる
といったメリットが多く、長期的に見れば市場価値を高められる環境であることは確かです。
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まとめ:未経験からでも挑戦可能。ただし「準備」がすべて
未経験からのスタートアップ転職は可能ですが、成功するかどうかは 応募前の理解度と準備で大きく変わります。
- 役割の広さ
- スキルより伸びしろ
- フェーズ理解
- 志望動機
- 成長とリスクのバランス
これらを整理した上で企業選びをすれば、ミスマッチを防ぎ、入社後の活躍確度も高まります。
「スタートアップに挑戦してみたいけれど、不安がある」という方は、まずは自分がどのフェーズに向いているのか、どんな強みが活かせるのかを棚卸しすることから始めてみてください。
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