右:T.Y様
左:Linkard キャリアアドバイザー 加藤
転職成功者:T.Y様(30代・男性)
これまでのキャリア:建設業(総合職)→教育系NPO
ご転職先:教育系スタートアップA社(営業)
「社会を自分の手でよくしたい」 社会課題の解決を目指し、選んだゼネコンとNPO
——本日はお忙しいところありがとうございます。まず、Y様のこれまでのキャリアについてお伺いしたいと思います。新卒で大手ゼネコンに入社され、その後教育系NPOに転職。そして今回、教育系スタートアップへの転職を決意されたとのことでしたね。それぞれのご経験について簡単にお話しいただけますか?
私は東京大学の文学部を卒業したのですが、アカデミックな領域だけでなく「社会の中でどんな人が生きていて、どんな構造で動いているのかを自分の実感として理解したい」という思いがありました。
新卒でゼネコンを選んだ理由は、あらゆる業界や地域と関わる業界であり、社会のダイナミズムを肌で感じられると思ったからです。入社後は8年半にわたり、営業・企画・経理⋯そして九州や沖縄での現場事務など幅広い業務に携わりました。
大きな仕事も任せられ、さまざまな人が働くダイナミズムを経験できた一方で、入社前から理解していたものの、労働の問題や社会課題の解決は構造上なかなか難しいだろうということも感じていました。
そこで、自分が次に何をやりたいか考えた時に、「社会を知る」というインプットの段階から、「社会を自分の手で良くしていく」段階に進みたいと思いました。目の前で困っている人が少しでもより良い生活を送れるように、そういう課題に真正面から立ち向いたいと考え、NPOに転職をしました。
——ありがとうございます。転職活動中にお話しした時にも、社会課題に対して、ご自分がどうアプローチできるかをキャリアの一つの軸とされていると感じました。
はい。私が転職したNPOは、目の前の支援だけでなく、起きている出来事を社会構造の問題として捉え、その変革に取り組む姿勢がありました。教育というテーマにこだわりがあったわけではなく、「本当に社会課題を解決できるのかどうか」を基準に選びました。
その団体では3年半営業を主に担当し、寄付のお願いや研修の販売に携わるほか、私自身が研修講師も務めていました。
ライフプランと挑戦の両立へ。転職で見えたサステナブルな働き方
——NPOでの活動の中で、次の転職を考えられたきっかけについて伺えますか。
NPOでの仕事自体はとても好きでしたし、今でもいい組織だったと思っています。ただ、自分のライフプランや家族を養っていく観点から、もう少しサステナブルに働くために、待遇面を一つの軸に転職を検討し始めたことが一点目のきっかけです。
もう一点は、これまでの経歴をどう生かしていくかという観点です。大手ゼネコンの大組織を経験した後に、変化の多いNPOという環境で新しい挑戦に立ち向かっていく力を身につけてきたことが、自分の強みになっていると感じました。その経験が活きそうな新しい環境にチャレンジしたいと思ったのが、もう一つの理由です。
——ありがとうございます。転職活動を始められるタイミングで初回面談をした際に、超巨大組織からNPOと、畑が違うところで働かれて、その二つがうまくミックスできるような場所があればいいですよね、とお話しした記憶があります。
——Y様に限らず、転職活動では5年・10年と積み重ねてきたこれまでのキャリアを可能な限り活かしたい方が多いと思います。Y様の場合は、NPOやゼネコンでのご経験、かつご自身の社会課題意識を最大限活かせるような転職先をご提案することを、アドバイザーとして心がけていました。
Linkard Careerならではの、無自覚だった強みの言語化サポート
——どのような経緯で弊社の支援を活用されることになったのでしょうか?
友人の紹介です。アドバイザーには、やはり一定の信頼がないと、なかなか自分のことを相談しにくいこともあります。加藤さんは対話を重ねる中で私のことをよく理解してくださったので、安心して話すことができました。
——ありがとうございます。他社のエージェントも利用されたと思いますが、比較して良かった点や、役に立ったサポートはありますか?
私の良さを具体的に言語化してくださった点です。1回話しただけでそこまで引き出してくれる方は少ないですが、加藤さんはじっくり話す中で私の強みを見つけてくださったんです。転職市場に照らし合わせた上で、「どんな企業が合いそうか」を一緒に探してくださったことが、特に信頼が置けるなと感じました。
また、転職活動を始める前には、1時間程の面談を2〜3回していただいて、自分が思っていることを共に整理していただきました。
キャリアの全体像を捉えて、「今なら転職をする上で十分に有利な状況にある」と教えていただいたことも助かりました。NPOにこだわらずとも、社会課題の解決はできると気づきましたし、新しいことに挑戦したい自分の意思を活かす場は、スタートアップにもあるのではないかと思うようになりました。
特に、積極的に採用を進めていて事業を拡大している企業であれば、自分の経験のニーズがあるのではと感じました。実際にそういう会社をいくつかご紹介いただく中で、「これなら自分に合いそうだ」と実感が湧きました。
——面接準備の際に役立った点はありますか?
面談の前に、「この企業がどういう部分に注目して面接をセットしたか」を教えていただけたため、質問の想定の準備がしやすかったですし、実際の面接も想定通りに進みました。面接後もすぐにLinkard Careerからのフォローが入り、質問の内容や企業からのフィードバックも含めて、色々ととても丁寧にご対応いただきました。おかげさまで、本当にスムーズに転職活動が進んだと思います。
教育スタートアップで、社会を変える挑戦を続けていく

——今回、教育系のスタートアップで、グローバルにも展開中の教育系スタートアップA社に惹かれた理由や、入社を決意された理由を教えてください。
A社に関してまず魅力を感じたことは、多様な人材が増えてきているフェーズにあることです。採用担当の方にも「欠点ではなく長所を重視して、強みを皆が出し合えば組織として補完できると考えている」と言われました。私の経歴は一般的ではないかもしれないですが、そういう私に対し、社会を変えていきたいという熱意を評価してくれて、一緒に働きたいと思ってくれたところがとても嬉しかったです。それが入社を決意した一つの大きな理由です。
——私もA社のCCOの方とは直接ご連絡しましたが、A社は熱量が高く、視座の高い組織だと感じました。
今後の展望として、A社での担当予定の業務と、社会課題に対してどうチャレンジしてきたいか、ぜひお話を聞かせてください。
A社では、まずは教育システムの導入に携わり、既存のお客様である学校や専門学校へのフォローに入る予定です。これまでと全く違う領域に入るので、まずはプロダクトをしっかり理解し、お客様の困り事に対して、きちんと一対一で応えていくところから始めていきたいです。
ゆくゆくはNPOで得た知見もプロダクトに反映し、より充実したサービスを一緒に作ることを考えています。新しい領域を自分で切り開くことや、今後組織が拡大していく中で、マネジメントにも長期的に挑戦したいです。
——A社は急成長中のスタートアップなので、いい意味で解決していける課題がたくさんあり、チャレンジングで面白いフェーズの会社様だと思います。
以前のNPOでの寄付の営業は、市場の動向に大きく影響されてしまう部分もあり、自分の力で変えられない部分が非常に大きく歯がゆい思いもしました。転職先のA社では自社プロダクトがあり、企業の中で各部署が切磋琢磨してプロダクトを作り売る流れがあります。そこに自分が力を発揮できる部分があるのではないかと期待しています。
——最後に、弊社サービスをご利用いただいた感想や、転職を考えている方へのメッセージをお願いします。
ご紹介いただいた企業がどれも自分に合っていると感じられたことが魅力でした。どの企業も共感することが多く、もっと話をしたいと感じました。ご紹介いただく前に、加藤さんが私のことを面談を通じてよく理解してくださって、自分のキャリア観を一緒に言語化してくださったことが非常に大きかったです。
もちろん転職のプロセスにおいても真摯にご対応いただき、面談の準備やアフターフォローまで一貫して丁寧にフォローしていただいたことも、大変ありがたかったです。
——ありがとうございます。新天地でのご活躍を心よりお祈りしております!

