USCPA(米国公認会計士)資格は、国際的に通用する会計資格として多くの日本人プロフェッショナルが取得を目指しています。
しかし、取得後に「どのようなキャリアを歩むべきか」「海外・外資・スタートアップ、どの方向が自分に合っているのか」と悩む方も少なくありません。
本記事では、USCPA取得後に考えられる代表的なキャリアパスと、それぞれで求められるスキル・マインドセットを解説します。
USCPA取得後に広がる3つの主要キャリアパス
① 海外転職:グローバル基準で働くキャリア
USCPAは、北米・アジア・中東など世界各地で認知されている資格です。
特にシンガポールや香港などの国際金融都市では、日系・外資双方でUSCPA保持者の採用ニーズが高まっています。
▶ 活躍フィールドの例
- 現地会計ファーム・アドバイザリー
- グローバル企業のRegional Financeチーム
- 海外スタートアップ/ベンチャー企業の経理・CFOポジション
▶ 求められるスキル
- IFRS / US GAAPに基づく実務知識
- ビジネス英語での会計報告・交渉スキル
- 多国籍チームでのコミュニケーション力
ポイント:
“資格を持っている”だけでなく、**「英語で仕事を進める経験」**を早期に積むことでチャンスが広がります。
② 外資系企業:専門性とスピードが求められる環境
外資系企業では、財務・会計の透明性やスピードが重視されるため、USCPAの専門知識とロジカルな思考力が高く評価されます。
▶ 活躍ポジションの例
- FP&A(経営企画/財務分析)
- Accounting Manager / Controller
- Internal Audit / Compliance
▶ 特徴
- 明確な職務分担と成果主義
- 英語でのレポーティング・会議が日常
- キャリアアップや転職によるステップアップが前提
ポイント:
外資では「即戦力性」と「成果コミュニケーション」が重要。
数字を正確に扱うだけでなく、“経営層に説明する力”を磨くと強みになります。
③ スタートアップ:経営に近い立場で“仕組みをつくる”キャリア
スタートアップでは、会計・ファイナンスの知識をベースに経営全体を支える立場として活躍できます。
特にシリーズA〜Cの成長フェーズでは、CFO・管理部長・経営企画などの役割でUSCPAが重宝されています。
▶ 活躍のフィールド
- 資金調達・ファイナンス戦略の立案
- 管理会計・経営管理体制の構築
- 投資家・VC対応やIR支援
▶ 求められるマインド
- 不確実性の中でスピーディに意思決定できる柔軟性
- “整える”よりも“前に進める”行動力
- 経営者との信頼関係を築くコミュニケーション力
ポイント:
スタートアップでは「専門家」より「経営パートナー」としての姿勢が重要。
会計×戦略×英語のスキルが三位一体となることで、**“経営の右腕”**として成長できます。
キャリア選択時に押さえておきたい3つの視点
- 「どんな環境で自分は成長できるか」を明確にする
海外・外資・スタートアップは、それぞれ求められる文化・スピード・責任範囲が異なります。
英語力だけでなく、自分の価値観に合う働き方を見極めましょう。 - スキルの“深さ”と“広さ”をバランスさせる
外資・監査法人で専門を深める、スタートアップで経営スキルを広げる——
どちらの方向も正解です。重要なのは、自分のキャリアゴールに一貫性を持つこと。 - ネットワークと情報収集を欠かさない
海外・スタートアップの求人は非公開案件も多く、信頼できるエージェントとの情報連携が鍵
USCPAを基にした活躍を志す方におすすめの求人はこちら


USCPA資格を“キャリアの起点”にするために
USCPAはゴールではなく、グローバルキャリアのスタートラインです。
資格取得で得た知識を活かし、実務経験・語学力・リーダーシップを組み合わせていくことで、海外・外資・スタートアップのどのフィールドでも、キャリアを拡張していくことが可能です。
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