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シード期スタートアップで資格保有者に求められる役割とは?  

2026 7/11
Tips
2026年7月15日

シード期のスタートアップにおいて、資格保有者は「専門職」ではなく「経営の最初の右腕」として期待される存在です。 
公認会計士・税理士・USCPA・社労士・弁護士・MBAといった資格人材は、このフェーズでは単なる外注ではなく、事業そのものを一緒につくるパートナーとして関わるケースが増えています。 

本記事では、 

✅ シード期スタートアップの特徴 

✅ 資格保有者に求められる本当の役割 

✅ フェーズ特有の注意点とチャンス 

✅ 実務で評価される関わり方 

を、現場目線で具体的に解説します。 

目次

なぜシード期では「資格人材の価値」が最大化するのか 🤝 

シード期とは、 

  • プロダクトはまだ未完成 
  • 売上もこれから 
  • 組織は創業者+数名 

という、ごく初期のフェーズです。 

この段階では、 
✅ ルールがほぼ存在しない 
✅ 正解が用意されていない 
✅ すべてが「仮説と実行」の連続 
という環境になります。 

だからこそ、数字・法務・労務・戦略といった“経営の土台”を同時に整理できる資格人材は、極めて希少で重宝される存在になります。 

シード期スタートアップに共通するリアルな課題 📉 

シード期の現場で実際に起こっている課題は、次のようなものです。 

✅ 資金繰りが常にギリギリ 

✅ 契約書が後回しになりがち 

✅ 労務・社会保険が未整備 

✅ 数字はあるが「経営判断に使える形」になっていない 

✅ VC対応や資本政策が手探り状態 

このような環境では、「実務を回せる資格人材」が入るだけで、経営の解像度が一段階上がることになります。 

シード期に資格保有者に求められる5つの役割 ✨ 

① 「処理」ではなく「意思決定を支える役割」 

このフェーズで最も求められるのは、 
「帳簿をつける」「書類を作る」だけの人ではありません。 

  • 数字からキャッシュの危険水域を読み取る 
  • リスクの高い契約条件にブレーキをかける 
  • 採用や報酬の意思決定に根拠を与える 

といった、経営判断の“裏側”を支える存在が求められます。 

② 「専門分野の壁」を越えて関わる役割 

シード期では、 
✅ 会計士だから会計だけ 
✅ 社労士だから労務だけ 
✅ 弁護士だから契約だけ 
という切り分けは、ほとんど機能しません。 

実際には、 

  • 会計士が、資金調達資料やKPI設計まで踏み込む 
  • 社労士が、採用戦略や報酬設計にも関与する 
  • 弁護士が、ビジネスモデルそのものに口を出す 

といった “越境型の関わり方” が強く求められます。 

③ 「整っていない前提」で走れる実行力 ⚡ 

シード期における最大の特徴は、「整ってから動く」という発想が通用しないことです。 

  • ルールが未確定 
  • フローが存在しない 
  • 想定外が毎日のように起こる 

この環境で評価される資格人材は、 
✅ 不完全な情報の中でも暫定判断ができる 
✅ 前例がなくても仮説で走れる 
✅ 修正を前提にスピーディに動ける 

というタイプです。 

④ 「創業者の思考を翻訳する役割」🧠 

シード期の創業者は、頭の中に構想はあっても、 

  • それを数字に落とせない 
  • 契約に落とせない 
  • 制度に落とせない 

という状態にあることが珍しくありません。 

このとき資格人材は、「創業者の曖昧なビジョンを、数字・契約・制度に翻訳する存在」になります。 
ここができる人は、創業者からの信頼を一気に獲得します。 

⑤ 「将来のCxO候補」としての視点 🎯 

シード期で評価される資格人材は、副業であっても正社員であっても、最終的には 

  • CFO 
  • 管理部門責任者 
  • 事業責任者 

といった CxO候補として見られているケースが非常に多いのが実情です。単なる外注ではなく、 
「この人がこの会社の将来を支えるかもしれない」という視点で見られている、という前提を理解しておくことが重要です。 

資格保有者がシード期に入るときの注意点 ⚠️ 

チャンスが大きい一方で、シード期特有のリスクも存在します。 

✅ 業務範囲が青天井になりやすい 

✅ 報酬や条件がまだ不安定 

✅ 職務定義が極めて曖昧 

✅ 創業者の意思決定に強く影響される 

そのため、 

  • どこまで関与するか 
  • どこまで責任を持つか 
  • 正社員化の可能性はあるのか 

といった点は、最初の段階である程度すり合わせておくことが重要です。 

シード期で「評価される資格人材」の共通点 🌱 

実際に高く評価される人には、次のような共通点があります。 

✅ 専門性を「事業の言葉」に翻訳できる 

✅ 経営視点で物事を考えられる 

✅ 指示待ちではなく提案型 

✅ 多少の混乱や不確実性を楽しめる 

✅ 将来のポジションまで見据えて関わっている 

まとめ|シード期で資格人材に求められるのは「専門家」ではなく「共創者」 

シード期スタートアップで資格保有者に求められるのは、単なる「処理担当」や「外注の専門家」ではありません。 

  • 経営の意思決定を支え 
  • 創業者の構想を形にし 
  • 組織や制度の“最初の型”をつくり 
  • 将来のCxO候補として育っていく 

こうした 「共創者」としての関わり方こそが、このフェーズにおける最大の価値です。 

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東京大学在学中に公認会計士試験に合格し、2014年よりKPMGあずさ監査法人に入所。2017年にKPMGあずさ監査法人退所後、PwC中国に入所し、中国にて事業展開を行う日系企業、及び、日本進出を行う中国企業に対して業務を提供。
2021年にPwC中国を退所後、同年3月に加藤雄次郎公認会計士事務所を設立。
事業拡大に伴い、2022年にLinkard Groupを立ち上げ、代表取締役CEOに就任。
東京大学文学部卒業、INSEAD MBA修了。

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