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スタートアップ転職、この会社大丈夫?入社前にできる「倒産しない会社」の見極め方【面接で角を立てない質問例つき】

2026 7/09
Tips
2026年7月14日

「スタートアップに転職したいけど、入社してすぐ会社が潰れたらどうしよう」
「求人票はキラキラしてるけど、実際の経営状況ってどうなんだろう」
「気になることは色々あるけど、面接で根掘り葉掘り聞いたら印象が悪くなりそう」

スタートアップ転職を考える人の多くが抱える不安です。実際、帝国データバンクの調査によると、業歴10年未満のスタートアップの倒産件数は2023年度に大きく増加し、倒産全体に占める割合は統計を取り始めて以降で最高水準になりました。あなたの不安は、決して考えすぎではありません。

本記事では、入社前に会社の安定性を見極める具体的な方法と、角を立てずに聞き出すための質問の言い換え方まで、実践的に解説します。


この記事でわかること

①スタートアップ転職で「倒産不安」が生まれる理由(データで解説)
②入社前に公開情報だけで確認できる4つのチェックポイント
③面接で聞いても角が立たない質問の言い換え方
④口コミサイトの正しい使い方と注意点
⑤それでも判断がつかない時の相談先


目次

その不安、実はデータの裏付けがあります

まず前提として知っておきたいのは、企業の生存率に関するデータです。中小企業白書によると、日本企業全体の生存率は起業から5年で約8割程度とされています。つまり業種を問わず、5社に1社程度は5年以内に姿を消している計算です。

さらにスタートアップに限ると状況はよりシビアです。帝国データバンクの集計では、業歴10年未満の企業の倒産が2023年度に大きく増加し、倒産全体の3割超を占める水準まで上昇しました。コロナ禍で緩和的な資金調達をした企業が、その後の環境変化に対応しきれなかったことが背景にあるとされています。

つまり、「勢いのある会社に見えても、経営基盤は別問題」というのは統計的にも裏付けられた懸念です。ここから先は、その不安を「なんとなく」で終わらせず、具体的にチェックする方法を見ていきましょう。


入社前に公開情報だけで確認できる4つのポイント

会社に直接聞かなくても、公開情報だけである程度の安定性は見えてきます。

① 資金調達のステージと直近の調達時期

「シリーズA」「シリーズB」といった資金調達ラウンドは、企業の成長段階を示す一つの目安です。特に重要なのは直近の調達がいつ行われたか。スタートアップの資金は基本的に「調達した資金で走り、尽きる前に次を調達する」というサイクルで回っています。最後の調達から2〜3年以上経っている場合は、資金繰りの状況を意識して見ておく価値があります。

調達情報は「INITIAL」「STARTUP DB」などの資金調達データベースサービスや、企業のプレスリリースで確認できます。

② 投資家(VC)の顔ぶれ

どのベンチャーキャピタルが出資しているかも参考になります。実績のあるVCが継続的に出資している企業は、一定のデューデリジェンス(投資審査)を通過している証拠でもあります。逆に、単発の調達で終わっている場合は、その後の追加投資が見送られた可能性も考慮しておくとよいでしょう。

③ 登記情報・決算公告

法人番号を使えば、国税庁の法人番号公表サイトで会社の基本情報を確認できます。また株式会社は本来、決算公告の義務がありますが、非公開企業では実施していないケースも多いのが実情です。逆に言えば、決算公告をきちんと行っている会社は、それだけでもガバナンス意識の高さが伺えます。

④ 求人の出方と採用ペース

求人媒体で「同じポジションが長期間・複数回出ている」場合は、単なる組織拡大なのか、それとも定着せずに人が抜け続けているのか、見極めが必要です。募集ポジション数が急に増えたり減ったりするタイミングも、経営状況の変化のサインになり得ます。


面接で聞いても角が立たない、質問の言い換え方

公開情報だけでは分からないことも多く、結局は面接で直接聞く必要があります。ただ「資金は大丈夫ですか」「潰れませんか」と直球で聞くと、印象を損ねるリスクがあります。聞きたいことの本質を変えずに、表現だけを変えるのがポイントです。

聞きたいこと言い換え例
資金は足りているか「直近のマイルストーンとして、次の資金調達や黒字化のタイミングはどのあたりを見据えていますか」
離職率は高くないか「このポジションは新設ですか、それとも前任の方がいらっしゃったポジションですか」
経営陣は安定しているか「創業メンバーの方々は、現在もそれぞれどんな役割で関わられていますか」
事業は本当に伸びているか「事業の中で、今一番手応えを感じている部分はどこですか」

いずれも「不安だから聞く」のではなく、「入社後に貢献するために、事業の現在地を理解したい」という前向きな文脈に置き換えているのがポイントです。同じ情報を聞き出せても、面接官が受け取る印象は大きく変わります。


AIで「聞きにくい質問」をやわらかい言い回しに変換する

自分の言葉だと表現がストレートになりすぎる、という方は、AIを使って言い回しを調整する方法もあります。

以下をコピーして、Claude(claude.ai)などのAIチャットに貼り付けてお使いください。

# あなたへの依頼

以下の「聞きたい本音」を、面接の場で使える、やわらかく前向きな質問文に言い換えてください。

【聞きたい本音】
(例:正直、この会社が数年後も存続しているか不安。倒産リスクを知りたい)

【条件】
- 相手に不信感や失礼な印象を与えない表現にすること
- 「入社後に貢献したいから知りたい」という前向きな文脈に変換すること
- 3パターンの言い換え候補を出すこと
- それぞれ1〜2文の質問文としてまとめること

口コミサイトの正しい使い方と注意点

OpenWorkなどの社員口コミサイトも参考になりますが、使い方には注意が必要です。

  • 投稿数が極端に少ない会社は判断材料として弱い:数件の口コミだけで結論を出さない
  • 退職者の口コミに偏りやすい:ネガティブな声が多く集まる傾向があるため、絶対数より「傾向」を見る
  • 投稿時期を必ず確認する:経営体制が変わっていれば、数年前の口コミは参考にならない

口コミは「事実」というより「個人の体験談」として、ひとつの参考情報にとどめるのが賢明です。


それでも判断がつかない時は、エージェントに相談を

ここまでの方法を使っても、個人で調べられる情報には限界があります。特に非公開の資金調達状況や、経営陣の内部事情は、候補者個人ではまず把握できません。

優れた転職エージェントは、企業の内部事情や過去の採用実績、定着率などの情報を保有していることが多く、個人では聞けない質問を代わりに確認してくれるという役割も担っています。

Linkard Careerでは、スタートアップ企業の経営状況や組織のリアルな内情まで踏み込んだご相談に対応しています。「聞きにくいことを代わりに聞いてほしい」という段階から、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ:不安は「調べる力」に変えられる

  • スタートアップの倒産増加は統計的にも裏付けのある現象。不安に思うのは自然なこと
  • 資金調達履歴・投資家・登記情報・求人の出方は、公開情報だけである程度確認できる
  • 面接での質問は「不安だから聞く」ではなく「貢献するために知りたい」という文脈に言い換える
  • 口コミサイトは参考程度に、投稿数と時期を必ず確認する
  • 個人で判断がつかない部分は、エージェントに聞くのが最も確実

スタートアップ転職の不安は、正しい調べ方を知ることで「判断材料」に変えられます。漠然とした不安のまま踏み出すのではなく、ひとつずつ確認しながら意思決定していきましょう。

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この記事を書いた人

川村朝子のアバター 川村朝子

高校時代をニュージーランドで過ごした後、早稲田大学へ進学。
2017年に早稲田大学商学部を卒業後、教育系ベンチャー企業に入社し、子供向けプログラミング教室の運営、講師、営業業務に従事。
2019年にはリクルートライフスタイルに転職し、広告営業を担当。
その後、リクルートでの経験を活かし、エンタメ事業を展開するスタートアップへ転職。既存顧客に向けたSNS広告提案、クリエイターキャスティングなど幅広い業務を提供。
2023年にはコンテンツ制作事業を手掛けるスタートアップに転職し、営業企画業務に従事。
2025年にLinkard Groupに参画し、教育事業のコンテンツ作成や講師業務、並びに、キャリア支援事業の営業・マーケティング業務を担当している。

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